他の野菜より高値で販売ができるトウガラシ。今年の2月に近隣のトウガラシ農家から栽培技術の話を聞き、団体の農地 で1000株ほどの苗を植えました。リエンポン村の農業従事者の90%は農薬や化学肥料に頼る農法を行なっており、有機 農法を理解するには時間がかかります。日本からの農業指導をオンラインで受け、土を学び、肥料や堆肥、栽培する野菜の 特徴を知ることで、環境への負荷を減らし安心できる食材を作る有機栽培の大切さをメンバー全員が実感しています。 団体の農地で元気に育ったトウガラシやオクラ、ナスは美味しいと、村人たちの評判を頂いています。 日本の団体や村内の農家さんと協力し実地体験を積み重ねながら、販売先を開拓していきます。

クメール地鶏を 50 羽

財団法人 りそなアジア・オセアニア財団 「2021年りそな環境助成」に採択され、4 月よりクメール地鶏の養鶏に着手。農地 で取れた野菜やハーブ、村内の雑草を飼 料に、養鶏担当のメンバーが毎日丁寧に 世話をしています。50羽の中には、人懐
こい鶏や威厳を放ちツンツンしているの もいて、鶏世界は面白 いです。しっかり観察し 鶏から学びながら、自 然が豊かなリエンポン 村ならでは養鶏を目指
していきます。

アジア生協協力基金の助成により 縫製技術習得支援開始

中学・高校を辞めて地方へ働きに出ていた18歳と20歳の女性2名を縫製技術習得の研修生として受け入れました。 5月に助成金で日本製のJUKIミシン2台 を購入し、継続メンバー3名がミシンの 扱い方など指導に当たっています。 初めてミシンに触れる2人の表情はと ても生き生きとして、希望に溢れていま す。日本から寄付の生地が届く7月半ば より、日本とリエンポン村を繋いで技術 指導が始まります。

リエンポン村の様子

カンボジアはそろそろ雨季のシーズン。コロナ禍で、観光客の いないシェムリアップ 市内では下水道工事 が街中で進んで、ぬか るみが多くて大変。 シェムリアップ市内も陽性者が増え、予 断を許さな状況が続いています。6月中 旬にはリエンポン村がある郡のロックダ ウンにともない、村での活動を自粛して いました。それは、メンバーそれぞれが 任された役割の中で自ら考え行動する という大切な機会でもありました。